時の話題 「選挙余話」

 稚内の統一地方選は何かと話題があり興味深い選挙だった。読者の皆さんの中で察しがいい方はお判りだろうが、本紙の読者コーナーへの選挙期間中(と言っても16日からだが)の掲載を見送った。
 特定の候補者に利益・不利益が被らないようにと配慮したもので封書、ハガキ、電話で7件の投書があった。
 いちいち公けにするものではないが、誹謗中傷の類でなく、この町の将来のあり方を論ずるものだった一つを御紹介する。
 「カーリング場が今必要だとはどうしても思いません。国から戴く交付金は検討を重ねたうち先ず本当に必要なものに使うべきで、交付金を引っ張ってくればいいかの如く勘違いしているよう思ってなりません。意識改革が必要です。自ら稼ぐことの出来ない町になっていませんか?公共事業の景気対策ばかりでは経済は良くなりません。水産業、酪農、観光を見直しし成果を上げて欲しいのです。それに市議の皆さんのチェック体制はどうなっているんですか。今まで何をチェックしてきたんですか。長い物巻かれるばかりでやる気あるのですか。選挙の時だけ一生懸命では困ります」
 稚内に住む主婦よりと認めてあった。
 選挙で落選すればタダの人で当落でしのぎを削る戦いは建前でなく本音のぶつかり合いである。普段の生活でなあなあで済ませてきた人でも選挙戦では地を出し相手を罵ることもあろう。だから選挙は面白いのだ。
 今年の統一地方選でも色々な噂話があり投票に影響した面もあろう。勝ってなんぼの世界が選挙で地が出る。

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