時の話題 「3期目向け」
喧騒が終わり出た答は予想とそれほど差異のないもので、稚内がある意味、安定した方角に向かうことに反対しないものの天邪鬼のこの身としては物足りなさを感じた市長選であり市議選であった。
工藤陣営としては1万票台には乗せたかったところだろうが、何せ投票率が64・17%(平成23年は75・80%)と10㌽以上も低かったのだから致し方なかったにしても三つ巴戦で市民の関心が高いものと踏んでいた筆者にすれば予想外であった。
川崎陣営にしてみれば肉薄できるばかりでなく勝利も窺っていただけにショックは3781票との票差以上に大きかったのではあるまいか。
これに対し古我陣営は2千票台に乗せ大健闘したといえよう。
さて3選なった工藤氏だが、先ずは刻限が迫っているサハリン航路運航にどのような決断を下すのか。選挙戦があったといえ運航可否を決める最終期限は迫っており、決断が急がれる。
JR問題も刻限が迫っているとはいえ稚内だけの問題でなく、まなじりを決するのでなく冷静な対応が求められよう。
公約を見る限り「三つのゼロ」はスムーズに運ぶものでなく、保育所と特養老人ホームの待機者ゼロは容易なものでなかろう。
インフラ整備含めた産業活性化についてはこれまで以上にウイングを広げるべきだし、交通2次アクセスの充実も喫緊の課題であろう。市庁舎建設に関しては他の事業の進捗度を見極め取り組むべきで、前のめりにならないよう願っている。
難問山積の工藤丸が帆を張った。