市長選きょう告示 工藤、川崎、古我3氏が激突

 14日、稚内市長選と市議選が告示され、市長選には現職で3選めざす工藤広氏(69)、市議2期の川崎眞敏氏(66)、ブラックジャックシステム稚内営業所長の古我友一氏(49)が立候補し、市議選は現職14人、新人4人、元職1人が立候補届けを済ませた。
 市長選、市議選とも無風かと思われたが選挙になったことで市長選の候補予定者3氏の公開討論会が開催されるなどマチに活気は生まれており、選挙で次代に向けた布石が打たれる高揚感に市民も満足しているのであるまいか。
 20日までの論戦を終えた21日に投開票され向こう4年間のリーダーと二元代表制の一翼を担う市議18人が決まる。

「故郷発展のため勝利を 工藤広候補が支持訴える」

 工藤広候補(69)の第一声は、14日午前9時から大黒1の選対事務所であり「この4年間、全力投球したい。最後まで大きなご支持とご支援をお願いします」と訴えた。
 先に事務所で行われた出陣式で中田選対本部長が「侮れない選挙で、8年間の批判票もあるものと感じていますし、今までの市長選で大差をつけて勝った選挙は一度もないので皆さんに一票々々積み上げて頂き当選に向けて7日間を戦っていきたい」と挨拶。必勝ダルマの片目に墨入れした工藤候補は「今まで市民の皆さんに真摯に向き合い誠心誠意に対応し、これからもその姿勢は変わることはありません。大好きなマチが少しでも発展させていくため何としても勝たなければならない。1週間、しっかりと取り組んでいきたい」と決意を述べた。
 続いて事務所前で行われた第一声で120人余りの支援者を前に中田本部長の「市民の安心と安定の生活のためにも工藤さんの3期目当選に向けての支援をお願いします」との激励に、工藤候補は選挙戦に向け「マチの隅々まで回って市民の皆さんに私の思いを伝え心に火をつけたい。故郷稚内のため全力投球します」と力を込めた。

「カーリング場ストップ 川崎眞敏候補が支持訴える」

 川崎眞敏候補(66)は、14日午前9時前に選対事務所で出陣式を行ったあと、事務所前で第一声を放ち「カーリング場建設をストップし、福祉、医療、教育に予算を計上できるようにして行きたい」と支持を訴えた。
 出陣式では、稲垣昭則幹事長が「事務所開設から15日間と短い期間だが、皆さんに協力を頂き輪を広げることが出来た。令和という新しい時代に稚内にも新しい市長を誕生させてスタートして行きたい。皆さんの協力をお願いします」と挨拶しガンバローコールで一致団結した。
 続いて事務所前に集まった支援者70人を前に、川崎候補は「市民と対話しカーリング場建設ストップという考えに間違いがないと確信した。この選挙は稚内を代表する大きな組織と市民一人ひとりの戦いであり、意見を確実に吸い取るため1週間戦ってまいります」とし「各家庭にカーリング場建設を中止すると福祉予算が大幅削減されるとのチラシが配られているがそんなことはなく福祉、医療、教育に回して行きたい」と語気を強めた。 
 最後に「強い気持ちを持って戦って行くので、どうか支援の輪を広げてもらいたい」と力を込めた。

「チャレンジできる市政に 古我友一候補が支持訴える」

 古我友一候補(49)は、14日午前9時半から市役所前で第一声を上げ「新しいことを皆さんでチャレンジしていく、そういった市政に変えていきたい。若者がチャレンジできる環境、稚内の小さな問題を大きな問題に結びつけていきたい」と支持を訴えた。
 古我氏は、立候補届けを提出したあと、市役所前で第一声を放ち「夢や希望に向かうため様々な問題を解決していくのが市政だと思う」とし、若い世代が選挙への関心が薄いことを問題視し「若い世代へ刺激を与え、マチの若返りを図りたい。元号が変わり、稚内も変わるチャンスであり選挙に皆が参加することを願いたい」と訴えていた。
 8大公約については「医療を抜本的に変え医師と看護師を増やしていきたい」と最優先であることを強調し、「稚内では民間が額に汗し努力している中、政治や行政に集まる人達は天下りを筆頭に努力せずお金をもらえると思っている人達が沢山おり切磋琢磨していない。経済成長は市民の努力で成り立っており、新しい創意工夫をストップさせるようではいけない」と語気を強めていた。
 最後に「医療、漁業など稚内から変えていくことが重要。きょうから市民に訴えていけるよう頑張りたい」と支持を訴えていた。

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