市長選あす告示 稚内市 市議選は19人立候補か

 14日、稚内市長選と市議選が告示され、20日まで熱い戦いが繰り広げられる。
 市長選には現職で3選めざす工藤広氏(69)に対し、風力発電事業を手掛けるブラックジャックシステム(本社東京)稚内営業所長の古我友一氏(49)と市議の川崎眞敏氏(66)が挑む。
 耳目を驚かせているのは川崎氏のカーリング場建設の中止で、既に議会で可決された建設を白紙に戻そうというのだから豪胆なことで、市民がどう判断し審判を下すのか注目される。
 古我氏も侮れない存在で、ラインなどSNSでの選挙戦に活路を見出している。
 定数18人に対し19人が立候補する可能性が極めて高い市議選も既に実質選挙戦に入っており、涙を飲む1人は誰か。当選しても法定得票数に至らなければ当選無効となる可能性も指摘されており興味は尽きない。
 投開票は1週間後の21日になる。

「ぶれずに戦い抜く 工藤広後援会事務所」

 現職の工藤広氏の後援会事務所は、3選目指し気を緩めない活動を展開している。
 昨年9月に出馬表明し2月に事務所開きしてからの2カ月間の活動について風無後援会長は「現職として安定した市政運営、これまでの実績は認めてもらっている」とし、2期8年間について「市政運営の幅を広げた。これだけやれる人は他にはいない」と振り返った。
 3期目に向けては「これまでの10の約束の未完成な部分を完成させる。新たな3つのゼロは地域を支える政策であり、実現できるよう後援会も全力で支える」とし、前回無投票で8年ぶりの選挙戦には「表明の時から相手は必ず出てくると思っていました。ぶれないで選挙を戦いぬく」と語気を強める。
 14日は午前8時半から出陣式を行い、午前9時から事務所前で第一声を上げる。

「想い伝わる活動を 古我友一後援会事務所」

 古我友一氏の後援会事務所は、準備万端の状態で来たる市長選に備えている。
 事務所が2月11日に開設され、2カ月間の活動について澤田美由紀後援会長は「事務所の皆んなが慣れない中、一致団結し想いを伝えることができ、古我氏自身の頑張りもあり、ここまで来ることが出来ました」と振り返り、本番を前に「最後の1週間に向け全力でサポートし一丸となって頑張りたい。市民の皆さんの支えがあったことに感謝し、今まで活動してきた想いが伝わるよう選挙に臨んでいきたい」と話していた。
 14日は立候補届けを済ませ、午前9時半から市役所前で第一声を上げる。

「稚内の流れ変える1週間に 川崎眞敏後援会事務所」

 川崎眞敏氏の後援会事務所では、14日の告示に向け万全を期している。
 3月30日、事務所開きを行ったあと、2週間の活動を振り返った松田由美子後援会長は「皆様から支援して頂き、短い期間ではあったものの、川崎氏の考えを伝えることが出来たと思います」と話し来たる選挙に向けては「日本は元号が代わり大きなうねりで変わって来ている中、稚内も今が市民の皆様と共に潮の流れを変える最後のチャンスだと思っております。心を一つにし残る1週間、頑張っていきます」と話していた。
 14日は、午前9時から事務所前で第一声を放つ。

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