時の話題 「知事選あす投票」
あす知事選が投開票される。野党共闘成った石川知裕候補(45)と自民党、公明党推薦の鈴木直道候補(38)のどちらに凱歌が挙がるのか。
道新などの報道によると、鈴木候補を石川候補が急追するという選挙戦になっているようだが、人口減少、社会保障、JRとIR(総合型リゾート施設)、原発・エネルギーという問題への公約の中で注目するのは泊原発に対する違いだ。
石川氏は脱原発し風力や太陽光など再生可能エネルギーでの電力確保を説えるも、鈴木候補の「世界一厳格な審査による安全性の判断を大前提に総合的に判断する」と泊の再稼働を強く滲ませているのが引っかかるところで、それは鈴木氏を推す自民党の電力政策に乗っかったもので危うさを感じている。
道経産局長という官僚出身の高橋はるみ道政は地方回りをし道民から意見を聞いたにも拘らず、遣る事といったら中央依存の体質から脱却できなかった16年間だった。
清新な二人の候補には石川氏の「北海道独立宣言」のような勇猛果敢な姿勢が問われ、「ピンチをチャンスに」と夕張市を再生軌道にもって来た鈴木氏には将来の北海道の憂いに挑む姿勢が感じられ、いずれも若さゆえの頼りなさはあるが、棄権することなく北海道の未来を託し投票するよう願っている。
JR宗谷線に関し高橋知事は以前、存続しなければならない路線の一つとの発言をしているが新知事にもそう願いたいものだ。
サハリン航路には力を貸してもらわなければ、稚内単独では無理筋の話になっている。