時の話題 「市議選も選挙か」
稚内市長選と市議選の告示(今月14日)が近づき、いずれも選挙戦に突入することが濃厚になった。
昨年暮れまでは無投票の公算が強かったが新年早々、市長選で動きがあり小型風力発電事業を手掛けるブラックジャックシステム稚内営業所長の古我友一氏が名乗りを挙げ、3月下旬には市議2期の実績がある川崎眞敏氏がカーリング場建設の中止をワン・イシュー(争点)に出馬表明したことで三つ巴の戦いになりそうだ。
10日には稚内青年会議所主催の市長立候補予定者の公開討論会が開かれるが、カーリング場建設ばかりでなくJR問題やサハリン定期航路など市政課題にどのような意見を言うのか注目されよう。
市議選もつい数日前までは無投票の可能性が高かったが、ここに来て元職と新人が立候補する構えを見せており、定数18人を1人上回る少数激戦の選挙戦になるようだ。
JRや日ロ航路と大問題あるものの、人口減少問題が市民生活に影響を及ぼす一番の重大事であろう。
人口が減ると経済規模が縮小するため、会社を畳む所が出て就職先が無くなる。そうすると職を求め稚内から流出する人が増えるだろう。それは新卒者に多く、そうでなくても顕著な高齢化が更に進行することになる。15~64歳までの生産者人口が減ることは地域経済の根幹を腐らせることになる。まさに負のスパイラルだ。
枚挙に暇がないほどの課題を抱える稚内の行く末を決める市長選と市議選があることに、稚内市民の良識も捨てたものでないとの感慨を持っている。