時の話題 「消費税増税」
1990年(平成2年)には他の国に比べ高齢化率(65歳以上)は低い方だったが医療の格段な進歩によって今では30%ほどまで延び、2050年には更に40%近くにまで達しようとしている日本。このままでは社会保障費を賄う国の財政はパンクするはずで、消費税増税は止むを得ないことだなとの思いを強くした20日の三水会での大橋稚内税務署長のスピーチであった。
安倍総理は自民党が野党だった7年前に総理だった野田民主党代表と消費税の5%から8%、そして10%への増税を約束し8%増税は成し遂げたものの、10%への増税は2度に亘って延期し、今年10月の増税はリーマンショッククラスの異変がなければ実行すると明言しているので増税は間違いなかろう。
増税に当たってのキャッシュレス使用還元などバラまきには自民党支持者といえど否定的な国民が多いのに拘らず愚策を実行するのは税率アップでの経済失速を少しでも緩和しようとしているであろうし、政府もバラまきだと認識しているのに拘らず実行しようとしているのは経済政策アベノミクスの腰折れ感を煙に巻こうとしているからだろう。
30年前、消費税を導入した竹下内閣が退陣したよう消費税は政権与党にとって鬼門ともいうべき大きな難題だが、増税しなくては日本が将来、社会保障費によって破綻してしまうので10月増税は敢行しなければならない。
現在の状況から推し測ると15%、20%への増税もあり得る。
貧しき者も富し者も同じ税率の消費税は逆進性あるも断行しなければ国家が破綻する。