時の話題 「普通の営み」

 北国には「立春」といえど暦の上のことであり、これからが寒さのピークを迎える。
 札幌管区気象台がこの先1週間ほど道内の気温が平年よりかなり低くなる恐れがあるとして低温に関する異常天候早期警戒情報、とどのつまり低温警戒情報を発表した。今週月曜日から滅多に氷点下10度以下まで冷え込まない海岸縁の稚内でさえ徴候は現れており降った雪の軽いこと。粉雪は厳寒の証しだ。
 今月初旬までに終えた市街地幹線道路の今冬1回目の運搬排雪は道端の積雪が少なかったことから例年より早く日程を消化し、昨冬とは打って変わった状況にある。一口に言えば苦役であるはずの除排雪作業が楽なのである。
 楽して稼ぐのに越したことはないが、世の中そう甘いものでなく楽な分、作業に携わる業者の収入は目減りしてしまう。
 雪ばかりでなく世の事象は普通に程々なのがいいということなのでしょう。普通がいいとは言いながら普通でないことが世の中に溢れ胸を痛めることが多い。10歳の女児の虐待死、幼い2歳と5歳の子供を残し家にガソリンを撒き心中したとみられる事案など人間が持つ闇に同じ時代を生きるものとして辛いものがある。
 何処ぞに解決策があるはずだと端の我々は思うも渦中にある人達にしてみれば立ち止まる心の余裕など無いのだろう。善後策を講じることが出来ず最悪の事態を招いてしまっている。
 無常なる世の中とはいえ心を閉ざすことなく前向きにありたい。絶望することなかれと強く言いたい。

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