【寄稿】循環器医療の改善を 稚内を愛する市民の会会長 佐々木政美
28日の稚内プレス社報道の循環器医師不在による名寄市立病院及び旭川日赤病院への救急搬送の件数に衝撃を受けた。特に循環器疾患による救急搬送が7割の約71件と本市の医療問題は悪化の一途にある。突発性の心臓疾患の苦しみは発症した人にしか分からず、71人の市民の方が名寄まで2時間以上も、もがき苦しみながらひたすら耐えるしかない状況は想像を絶する。
以前、心疾患のため名寄市立病院に救急搬送中に息絶えた御主人の話を伺ったことがあり、奥様はもっと早く引越ししていればと後悔しきりだったことを思い出す。
政治は国民(市民)の生命と財産を守ることが最も大事な使命である。循環器科常勤医師がいないというだけで済まされるものでなく、いなければいないなりの対処がある。折も折、近く選挙がある。市民の命を守るための選挙公約に次の2つの提案をしたい。
①40歳以上の市民を対象に数年程度置きに循環器検診(心エコーなど突発性疾患を防ぐ検診)を市の補助で受診を促す施策。協会健保加入者の場合は健康診断時に追加項目として受診を促すこと。その場合も循環器検診分は市が補助。
②常勤医師のいない診療科目受診者を対象とした出張医体制下における休診日に、名寄市立病院までの送迎バスを市の負担で運行する施策。
いずれも常勤医体制が確立できるまでとする。
市民の命を守る選挙公約を掲げる方に一票を投じたい。