時の話題 「道立高出願から」

 道教委から今年の公立高校入試の出願状況が公表されたが、稚高など宗谷学区6校(全日制)9科の中で定員を上回ったのは稚高衛生看護科だけで他は定員割れし、利尻高の商業科に至っては出願者ゼロであった。
 定員(40人)以上といえ1人上回っただけの稚高衛看科は、道内にもう1校看護科がある美唄聖華高の定員80人に対し98人出願(倍率1・2倍)と比べると見劣りするものがあり、稚内という遠隔地ゆえのハンデと言えなくもない。
 いずれにしても少子化が直撃した結果といえ、宗谷学区に関しては更なる再編も必要と推察される。
 少子化と相俟って私立高が文武両道を掲げ台頭して来る中、稚内大谷高も野球などスポーツだけでなく学業にも力を入れていることもあり今年度は北見工業大学など国立大学に4人合格し、これから私立大の試験が実施される中、名のある大学への合格者も輩出する勢いにある。
 この進学状況などあり2月の入試には定員90人に対し214人もの出願があった。公立高との併願者が多く実質100人も入学しないことが予想されるも定員はクリアしそうで隔世の感は否定できない。地道にやってきた成果であろう。
 少子化といえど稚高の低調ぶりに嘆くOBは少なくない。今より倍の240人(普通科全日制)の生徒が一学年でいた50年ほど前には生徒数が多い分、優秀な生徒も多く北大など国公立、東京の私立大にも多数入学していた。スポーツも仲々のもので全道制覇(卓球など)した往時を懐かしむことがある。

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