時の話題 「知事選候補者は」
自民党の高橋知事の後釜を決める候補者選びが迷走している。
吉川会長(農水大臣)ら道連幹部は早くから夕張の鈴木市長に白羽の矢を立て有力候補とし根回しするも道議らが猛反発し、日和見だった高橋知事も和泉北海道局長を推す発言をしてから勢いづき経済団体も加勢するという構図となり「鈴木対和泉」の候補者争いは来週もしくは2月まで結着がズレ込む可能性が出てきた。
吉川会長らが強く鈴木市長を推すのは夕張再生の実績もあろうが安倍内閣を支える屋体骨の菅官房長官が法政大学同窓の鈴木さんを強く推しているとの話もあり、虚々実々の駆引きが織り交ぜになった知事候補選びは最終盤まで縺れそうな雲行きにあるようだ。
「自民党がまとまれば」と和泉さんは自分が立候補するか否かを他人任せにしているようだが、トップを目指そうという人は他人の思惑など関係なしに猛進する意気込みを示さなければならず、その点では和泉さんは候補者たり得る資格なしといえよう。
30代と若い鈴木さんは意欲十分でテレビを見る限り目力もあり、これまで幾度も選挙という修羅場を踏んで来た吉川会長らにしてみれば最適候補と見るのも宜ならんことだ。
片や野党候補も固辞され続け未だ決まっていない。選挙が強い鉢呂参議になればと個人的には思っていたが、70代になり此処らが潮時と読んだのだろう。
選挙というのは候補者よりも回りの人達の利害も絡んでくるので候補者に選ばれそうな人は他人任せでない胆力、すなわち人間力が求められる。