時の話題 「〝北の桜守〟受賞」

 主演の吉永小百合さんが富士見の宗谷パレスに投宿し稚内ロケが行われた映画「北の桜守」が日本アカデミー賞の優秀5作品の一つに選ばれた。主演女優賞、監督賞など11部門でも優秀賞に輝き3月1日の最優秀賞候補の中にノミネートされたのは工藤市長、中井市議会議長らに加え200人以上ものエキストラで協力した稚内市民として同慶の至りだ。
 「北のカナリアたち」に続く吉永さん主演の〝北の三部作〟とし最後の「北の桜守」は昨年3月の公開前に稚内で市民を招いた先行上映会が開かれた。本紙も50席分確保し募集した結果、8倍の406通もの応募があり表教育長と達商工会議所専務理事によって厳正なる抽選が行われたのは読者の皆さん承知の通りである。
 あれから1年ほど経ち今月にはテレビ放映(WOWOW)されたところであり鑑賞の記憶が蘇える中でのアカデミー賞ノミネートには吉永さんら役者陣、滝田監督らスタッフの労苦をねぎらうと共に配給元東映の岡田会長そして岡田さんと個人的関係の深いT・ジョイ稚内の高橋社長が映画が構想され4年ほど心血注いだ結果であり稚内市民として高橋さんの奔走ぶりには特に感謝申し上げたい。
 1年間で上映された700作品中5作品に選ばれた訳ですから秀逸な作品なことに違いなく、稚内にとっても誉れ多きことである。
 稚内に映画館が無くなり久しかった10年前、高橋さんとスクラム組み映画館を立ち上げた藤建設の藤田社長の情熱が結実した「北の桜守」受賞といえ、最果ての地での映画文化継承を称賛する。

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