宗谷岬で42.5メートルの暴風 稚内地方 あす再び暴風雪警報
16日未明から稚内地方は暴風雪に見舞われ、宗谷岬で40㍍以上の暴風が吹き荒れ、市内各所で屋根が剥がれるなどの被害があった。稚内地方気象台は17日朝にかけて再び暴風雪が予想されるとして警戒を呼びかけている。
気象台によると、発達した低気圧の影響で16日未明にかけて風が強まり、午前1時半過ぎ宗谷岬で平成20年からの観測史上最大の最大瞬間風速42・5㍍を観測。稚内(開運)でも33・6㍍の暴風が吹いた。
30㍍以上の強風により、緑地区の旧社会教育センターや水夢館などのトタン屋根が剥がれたりする被害があったほか、ノシャップ地区のゴミステーションが風で飛ばされる被害などもあった。
交通機関にも影響が出ており、16日の利礼航路は全便欠航となり飛行機は天候調査となっている。
暴風雪警報から16日朝に注意報に切り替わり、風は日中にかけ弱まっているものの、17日朝にかけて雪を伴った風速20㍍以上の強風が吹き再び大荒れの天候が予想されている。
暴風雪警報を17日未明までに発表する見込みの気象台は、多い所で20㌢前後の雪が降り吹雪や吹き溜まりなど交通障害などに警戒を呼びかけている。
「水夢館はジムなど休止」
屋根の一部が剥がれた水夢館は、復旧作業が終了するまで競泳プールを除くトレーニングジムなどの利用を16日から休止している。
また、屋根飛散による被害を防ぐため、駐車場の一部を閉鎖している。
「管内各地で停電発生」
暴風の影響で16日未明、宗谷管内各地で停電が発生。稚内市では午前0時55分~2時44分にかけ、こまどり、緑地区などで約300戸が停電。このほか利尻210戸、利尻富士町88戸、浜頓別でも20戸で停電した。
停電は午前5時までに復旧した。