時の話題 「曲り角の町内会」
先日、妻の許へ町内会婦人部から今般開かれる総会で婦人部廃部を提案し決議することになったことを知らせる文書が届いた。廃部提案理由の一つとして「役員選出の困難等」と書かれてありましたが、いかに一部の住民によって婦人部活動してきたかを示すものであり断腸の思いが伝わってきた。
婦人部だけでなく町内会活動の難しさも示すものであり、人が減り高齢化が進んだ挙句の地域コミュニティー(社会)の崩壊を杞憂している。
現在、稚内には68の町内会があり婦人部もそれに近くあるであろうが、筆者が住んでいる朝日町内会の婦人部のよう廃部を検討している所が少なからずあるのでないのか。
婦人部ばかりでなく町内会も辛うじて体裁を保っている。役員の成り手がなく同じ顔触れで町内会活動を維持しているのが現状で、役員の高齢化もあって活動さえ叶わなくなってしまうという事態も生じよう。
町内会は地域社会、ひいては稚内市勢を担う肝心要の組織であり役員の成り手不足が続くと、その存続さえ危ぶまれる状況になるのではないか。確か町内会連協の事務局は市役所にあるはずで、今の危機一歩手前の状況に手を打っているのか。お聞きしたい。
北門神社例大祭、みなと南極まつりなど市内で催される行事でも中核を成す町内会は以前、町内会長ら役員が葬儀を任うことなどにより存在感を示してきたが、役員の高齢化もあって葬儀を仕切らなくなり久しい。
次代の町内会活動を模索する時期に来ているのは確かのようだ。