時の話題 「人との出会い」
今年の稚内青年会議所のスローガンは昨年と同じ「勇往邁進」。目的を貫こうと脇目も振らずまっしぐらに進むことを意味し、今年はサブスローガンとして「新たな道へ向けて」を付け加えた。
新年早々に開催される稚内JC、シニアクラブ合同の新年交礼会に参会しつらつら思うことがある。若者のはち切れんばかりの気概がこの町の将来を担っているのだなと。
という訳で若者の元気を幾らかでも戴こうという気持ちで毎年出席するようにしているのだが、願ったとおり叶うことが多いので何か特別な事情がない限り参会する。今年も例に洩れることなく元気以外に長く御無沙汰しているシニア会員のOさんに会い、会を退けた後も旧交を暖めた。
この方は稚内にある大手水産加工会社に勤めていたのだが病気療養のため辞められ、今は札幌で会社を興し主に中国と取引きをしているという。体調も元に戻っているようで「あす朝早く札幌に戻らなければならない」と早々と引き揚げたが、嘘偽りのない方でそれほど深い付き合いではないが、筆者にとって心を許せる人の一人である。
水産加工会社を辞めてからの苦労はあったろうが、噯にも出さず筆者の目を見て話す様子は、年上に対し甚だ失礼なのだが好漢そのままの人であり貴重な一刻をいただいた。
このようにJCの新年交礼会では何かしら手土産をいただく。物ではなく人の情という値段がない最高の贈り物である。
今年は誰と会い至福の時を過ごすのか。人との出会いは掛替えのないものである。