時の話題 「誰もが幸せに」

 仕事始めの4日、市と商工会議所主催の新年交礼会に出席し何人かの人と話す機会があった。Nさんの見識、Iさんの機に敏なる嗅覚、Kさんの謙虚な姿勢には長い付き合いなので今更驚くことでもなく、歓談しては新年のスタートを切った。
 ところで話は変わるが、いつものように朝郵便局に郵便物を取りに行った帰り際、今では市内で数えるほどしかない家電商を営む御仁に会い懐かしさもあって声を掛け話をし励ましの言葉をかけると「大変です」と一言。ジャパネットや地方からの量販店の攻勢に抗うも御得意さんの高齢化もあって厳しい経営状況にあることを窺わせていた。
 かつて〝陸の孤島〟と称された稚内は遠隔地ゆえに地方の大資本の草刈り場になるのが名寄などに比べるとかなり遅れたものの、結局は大資本に抗し切れず、どの業界も今や青息吐息の経営を強いられている。
 華やかな新年交礼会とは対照的な稚内の実態に市長や商工会議所会頭ら市内の枢要を担う人たちはどう考えているのか。抜本的、かつ今までの構造を変革するような対策が急がれよう。
 「人手不足」と言っているうちはいいが、マチの活性化が失せ地元に残りたいにも拘らず働く場所が無くなるような事態だけは避けなければならない。
 基幹産業の一次産業、観光、建設業に就く人と市など含め官絡みの所に勤める人だけでなく誰もが大きくなくてもいいので幸せを享受できるようなマチにしなくてはならない。
 市長ばかりでなく市民全員が知恵を働かせなければなるまい。

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