時の話題 「ブラックアウト」

 9月は何かと災厄が多い月だと過日、小欄で申し述べたが、6日は3年前、全道ブラックアウト(一斉停電)を経験した胆振東部地震が起きた日である。
 44人もの人が亡くなり被災地の崩れた山肌は未だ手付かず、災害公営住宅とやらに今年初頭、やっと住めるようになったというのだから政府の実行力に怒りさえ覚える。
 コロナ禍であっても普段通り公共事業の予算は組まれており、その予算に優先度を付けるだけでいい話でありある意味、不作為、怠慢と言っても過言であるまい。
 震源地から離れていたので地震による直接被害は無かったもののブラックアウトにより創刊68年(当時)の歴史の中で初めて印刷できずに休刊となった。それまで猛吹雪など異常な天候によってその日に配達できない事はあったが、予めの休刊以外の休刊は初めての事なので焦燥した一日だったこと思い出す。
 その原因となった厚真火力発電所を補完する北本連携線は30万㌗→60万㌗に増強されるなど全域停電を回避する対策は講じていると北電は説明するが、今しつこいほど再稼働に向け取り組んでいる泊原発がこの先、発電を始め突発的な事故により停止した場合の事後策は微に細に検討されているのだろうか。
 水と電気は生命の最重要インフラであり、北電はこれまで儲けてきた分を有事の際、惜しげなく投資し道民の命を守らなければならない。官僚化した職員(特に幹部)にリスク管理意識は十分あるのか。甚だ心もとない。
 片や消費する側も節電に努めるのは至極当然の事である。

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