週末雑感

 森喜朗東京五輪組織委員会長の後任に、五輪担当大臣の橋本聖子氏(56)が決まった。スケートと自転車で都合7回も冬・夏五輪に日本代表として出場した「五輪の申し子」に白羽の矢が立ったのは全国紙の報道を見る限り政府の要望が強かったからのようである。
 橋本さんはコロナ禍の前に稚内に来て講演した事がある。その時感じたのは歯切れはいいものの、何を言っているのか中味が無かったと言えばバッサリ切り捨てるようで申し訳ないが、心の中で思っていることを喋らないので感動が少なかったとの印象を持った。
 菅内閣で東京五輪開催がある事もあって五輪担当大臣に就任したものの、大して期待していなかったところでの五輪組織会長への転身は筆者思うに少々荷が重いのでは。大臣は誰でも務まるが、五輪全体の実行役となる会長は行け行けだけでは務まらず、自分の気持ちを正直に吐露しつつ実利・ポイントは押さえるという二重・三重人格的な人間性も必要となろう。
 従って荷が重いとは思うものの、頑張り屋の聖子さんである、この窮地から救って欲しいものである。
 83歳もの高齢の森さんでは若者の祭典ともいえる五輪には似合わず、今回あった女性蔑視発言は渡りに船の、会長をすげ替える良い機会となったのでは。
 世界的にはジェンダー(社会的・文化的に形成される性別)ギャップがある日本という国の後進性を指摘する声あるも、ジェンダーというより老害が問題視され、そういう意味では若く、それも女性が会長になった事はめでたしという事かな。

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