時の話題 「高校生の就職戦線」

 きょう16日から来春卒業する高校生の就職試験が解禁された。
 稚内市内の団体・会社からの求人はそれなりにあるようで、高校の進路指導部ではコロナ禍でもあり「相当減るのでは」と心配していたそうだが、意に反し昨年と同水準の求人があり胸を撫で下ろしているという。
 第一志望に公務員を挙げるような現代っ子は安定志向の若者が多く、稚内のような地方都市での民間志向は荒波に向かう磯船と言わぬも極めて危険が付きまとうので、本人はもとより親御さんが敬遠する嫌いはある。
 市役所や稚内信金、農・漁協などは定員があるので倍率高く狭き門になる。不合格となると次の受験先を捜さねばならず、とどのつまり意に反する会社とはいえ一先ず就職せざるを得ず、人によっては就職先を捜し稚内を離れることもあろう。
 しかし今年はコロナ禍によって道内では札幌に出て行っての仕事探しはリスクが伴う。このため稚内に止まるのがベターな選択となり、そういう意味ではコロナは全てに悪影響を与えていることにはならない。
 数カ月前の小欄で触れたが高齢者の病院通いのための引越しもコロナ禍で減少しているようで、全てが万事悪い方に作用しているわけではない。
 人口減少は稚内など地方都市にあっては喫緊の課題なので、札幌などへの流出が厄災で歯止めがかかっている状況にあるのはもっけの幸いといえよう。
 稚内の高校生の就職志願者の大半も地元希望とはいえ楽観することなく入社後の研修など若者のスキルアップを経営者に求めたい。

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