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 昨15日の朝日新聞(道内版)に礼文高が今春初めて受け入れた留学生9人の話題が載っていた。留学生といっても外国の子どもでなく愛知や千葉、埼玉の道外からの6人と旭川と稚内からの道内3人である。
 9人は旅館を改築した寮で共同生活し遠隔授業システムなどによる授業など受け、何よりもレブンアツモリソウなど高山植物、ウニ、コンブ採りなど大自然に恵まれた環境の中でそれぞれ〝自分探し〟をしているようだ。
 稚内から入学した生徒は、9年前から実施している米国カリフォルニアへの留学が楽しみと話しており、先進的かつ画一的でない教育に対する憧れのようなものも志望動機だったのだろう。
 人生というのはレールの上を歩むのに越した事はないが、色々な事情でレールを逸脱する人がいるのも確かであり、〝花の浮島〟での3年間は得難い経験をし、思うに人間として逞しくなることであろう。
 何も都会に出て大勢通う大学や高校に通うだけが能ではない。一度の人生である、誰もが経験できない事をするのも面白い。
 朝日の記事によると礼文町教委の担当職員は「留学制度は道内では後発だが、生徒や保護者の交通費助成や資格試験の補助など支援策を充実させた。島のすべてが学びの糧となり世界に旅立つ力を育めるよう応援していく」と述べている。
 ピンチに陥り切羽詰まった時、どれだけ次の対策を打てるかが分岐点になる。礼文高の試みは生徒が減る一方の稚内の高校・大学にも示唆を与えよう。泥臭く当らなければ。