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 日本全国を縦断して来た桜前線が稚内にも到着した。市内の彼方此方で開花していたが天北緑地公園にある標本木が遅れていた。桜は暖かくなるにつれ北上するもので稚内で開花するということは日本国中、春を迎えたということである。
 と書く端から沖縄で梅雨入り、そして札幌ではライラックのつぼみが膨らんできているとの報にも接し今更ながら日本列島の南北の長さを知る。
 北海道は梅雨は無いものの「リラ冷え」があり春から夏に向かっているのに肌寒い日がある。リラはライラックのフランス語である。
 稚内は道内の他の地域が着実に夏に向かっているのに花(桜)冷えのニシン曇りがこの1週間の天候のよう。冬が去り春が来る一陽来復の頃と代わり映えしない気候にうんざりするも外国の島影(サハリン)が40㌔先の水平線上に見える朔北の地に住んでいるのだから贅沢も言えまい。
 されど日に日に暖かくはなっており本来なら6月には白夜祭・映画祭、7月には北門神社例大祭、8月はみなと南極まつりなどが開催される筈だったが、白夜祭は延期され、例大祭も神事だけは執り行われるが、人が集まる御輿渡御や露店出店は中止され、みなと南極まつりも踊りの中止は確実だろう。
 9月6日の第2回わっかないマラソンも中止の可能性が高い。
 コロナ禍による異常尽くめには今さら天を仰ぐことでもないが、薄皮を剥ぎ取られるような痛みは感じる。
 緊急事態宣言が解除されるにしても最低1年はウイルスに戦くことになるであろう。