時の話題 「常識が覆る時」

 3学期というより年度末を迎えるも今年は蔓延する新型コロナウイルスにより卒業式など一区切りの行事が中止され、やっても惜別の涙を誘うセンチメンタリズムも無く無味乾燥したものとなった。
 人生の節目が味気無いというか、ある意味ドライに過ぎて行く様子を端から見るにつけ大人はさておいて子ども達への影響は―と物憂げになる。
 「またコロナか」と読者の皆さんからお叱りを受けそうだが、予想したとおり東京五輪が1年間ほど延期されることになった。
 日本は未だしも(これとて予断許さないが)ヨーロッパ各国はWHO(世界保健機関)が宣言したようパンデミックの深刻な状況にあり、日ごと数万人単位で感染者が増え死者も著増している。収束に向うなら4カ月後の開催も可能かも知れないが、ピークが見えぬ状態では延期は致し方あるまい。
 延期期間は4週間以内にIOC(国際オリンピック委員会)から発表される予定だったが、昨24日夜に行われたバッハIOC会長と安倍総理との電話会談で1年後に決まった。
 降って湧いたコロナ禍に世界中が右往左往しているが、この十数年、世界各地で起きている自然災害と無縁ではあるまい。
 地球温暖化によってオゾン層が破壊され海の温度、潮流、そして気流(偏西風など)に異常を及ぼし、日本では大型台風の襲来は増えるし、世界では旱ばつの一方ゲリラ雨が続き、アフリカではバッタが異常発生し中東、インドを過ぎ中国にまで迫る勢いにある。
 今までの常識が覆されようとしている。

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