稚高と大谷高でコロナ最中の卒業式 300人が高校生活終える

 稚内、大谷両高校で2日、卒業式が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため卒業生300人(男128人)は在校生や保護者らがいない異例な形の式に臨み、学舎に別れを告げた。
 稚高の第72回普通科・商業科・衛生看護科卒業式並びに第26回専攻科修了式は、感染防止対策として各教室で行われ、担任から普通科111人(男56)、商業科37人(男17)、衛生看護科38人(女)に卒業証書、専攻科看護科28人(男1)に修了証書が手渡された。
 卒業生には元紺谷校長からメッセージが添えられ「この難局を一人ひとりが協力し乗り越えなければなりません。卒業生は本校の教訓である誠実、勤勉、和協を心に刻み、大きな可能性を持って社会で羽ばたいてほしい」と餞の言葉が認めてあった。
 式を終えた卒業生は午前10時までには一斉に下校した。衛生看護科を卒業した中澤咲美さんは「将来は看護師を目指しているので、また2年間、学校で頑張りたい」と話していた。
 被表彰者次の通り。
 ▽産業教育振興中央会長賞 舘山純伶、稲田翔▽全国看護高等学校長協会賞 増田琴寧▽全国商業高等学校協会卒業生成績優秀者 寺井遥▽稚内商工会議所会頭賞表彰 中林紗弥▽普通科特別表彰 堀金美佑。
 午後6時から行われる定時制卒業式では、4年生10人(男3)と3年生で卒業資格を得た6人(男3)の16人が卒業する。
 大谷高では、卒業生86人(男54)と教職員ら26人だけが出席する前代未聞の卒業式が行われた。
 空席になった保護者席を横目に入場した卒業生を前に、式短縮のため代表生徒6人に卒業証書を手渡した山下校長は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、式が延期となり保護者らの出席が叶わなかったことを残念に思うとし「3年間の学校生活を人生の掛け替えのないものにし、一人ひとりの希望する道を歩んでほしい」などと式辞。唯一、来賓として出席した真宗大谷派北海道の木曽修教務所長が「出席できなかった家族に3年間の感謝の気持ちを伝えてあげてほしい」などとの祝辞に対し、卒業生を代表し高井咲希さんが答辞を述べた。
 式終了後、代表して卒業証書を受け取った大本歩夢君は「ステージに上がることが出来なかった仲間の思いを背に受け取りました。家族がいなかったことを寂しく思いますが卒業式が出来て良かった」と話していた。
 被表彰者次の通り。
 ▽真宗大谷派本山賞坂井瑞稀▽校長賞 髙橋瑠菜▽市長賞 伊藤唯▽私中高連会長賞 小川星音。

教室で行われた稚高の卒業式

屋体で行われた大谷高の卒業式

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