時の話題 「危険なスマホ」

 文明の利器ともいえるスマートフォン(スマホ)の功罪が指摘される中、SNSでの誘い出しやゲームに熱中する依存症の実態が顕在化している。
 大阪に住む小学6年生女子が30代の男の甘言(スマホ)に誘われ男の栃木県の家に連れ込まれ1週間ほど暮らすという事件があった。自力で家から脱け出し事無きを得たが、その家には中学3年生の別の女子生徒も住んでいたという。
 男のSNSは「今住む女の子の話し相手になってほしい」。
 スマホは電話、メール、カメラ、辞書代わりなどにも使用でき、とりわけ今問題になっているのは子どもや若者のゲーム依存で、一日のゲームする時間が6時間以上にもなる人が2・8%おり、勉強や仕事などよりゲーム優先が22・3%いたというのは驚きだ。これは平日の事で学校を終え帰宅し寝るまでに部活や塾に行かなくても8時間あると換算した場合、夕食や風呂の時間を除くと寝る時間が極端に少なくなっているという実態が判る。
 寝る子は育つと言われるが、寝る時間を減らしゲームに興じるのだから〝育つ〟わけはなく、人間としての成長にも大きな影響を及ぼすのに違いない。
 この問題は全国津々浦々、学校でも教育委員会でも共有しており稚内の潮見が丘小では「ノーゲームデー」なる日を設けているが全児童が履行しているのか。実状を調査しゲームをしない日を徹底すべきだろう。
 誘い出しなど魔の手も伸びており、危険にさらされる事態が増えている子ども達を守るのが我々大人の役目である。

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