悲劇

 第53回氷雪の門・九人の乙女の碑平和祈念祭は20日、文化センターで遺族や関係者300人余りが参列し執り行われ、戦没者の冥福を祈ると共に恒久平和の誓いを新たにした。
 稚内樺太会会長の小林副実行委員長の「今は異境の地サハリンに眠る同胞の御霊安らかに地域、日本そして世界の恒久平和を心から祈念いたします」との開式の辞に続き黙祷。実行委員長の工藤市長が「人類の恒久平和のため世界のあらゆる人々と手を繋ぎ助け合っていくことが大切。あの悲劇を再び繰り返すことのないよう次代を担う若い世代に戦争の悲惨さ、平和の大切さ、命の尊さを訴え語り継ぎ平和の実現のため努力することは私たちの使命であります」と式辞。西本美嗣全国樺太連盟会長が「今の平和な生活があるのも九人の乙女の皆さん、先の大戦で犠牲となられた同胞の上にあることを受け止め、歴史の事実を引き継いでいかなければなりません」などと慰霊の言葉を述べた。
 工藤市長らが花輪、参列者全員で一輪菊を献花したあと、詩吟連盟稚内支部の構成吟、稚内フラウエンコールの望郷の歌、稚高吹奏楽部の「主よ人の望みの喜びよ」など演奏し平和の尊さを訴えた。
 九人の乙女と一緒に真岡郵便局で勤務していた和寒町在住の栗山知ゑ子さん(87)は「当時17歳で、彼女たちには仕事を色々教わったことを覚えております。毎年稚内に来るとあのころをよく思い出します。平和な世の中であってほしい」と話していた。