風車の羽根

 サハリン付近で前線を伴った低気圧が急速に発達した影響で、稚内地方は3日から4日にかけ30㍍前後の暴風が吹く大荒れの天候となり、ミルクロードにある風車の羽根が落下するという前代未聞の事故があった。
 3日午前11時前、ミルクロード沿いの風車の羽根1枚が市道を越え約50㍍離れた草地に落ちているのが見付かった。車、人への被害はなかった。
 市(水道部)によると風車は平成13年4月から稼働している3基のうち1基で、高さ35㍍の塔にある長さ23・5㍍の羽根3枚のうち1枚が落下。この事故により、声問のメガソーラーにつながる送電線が切断され、幌延変電所への3万3000キロワットの送電がストップしている。
 現在、風車は全基運転を停止し、4日午前11時過ぎから経済産業省の道産業保安監督部電力安全課が現地に入り、市職員から風車の管理状況などを聞き取りすると共に、羽根が落ちた詳しい原因を調べている。
 羽根が落ちた時間帯には風速25㍍前後の強い風が吹いていた。
 宗谷地方では3日から波浪、4日朝に暴風警報が発表され、4日午前11時までに宗谷岬33・4㍍、開運で27・5㍍の最大瞬間風速を観測。海は波の高さ6㍍と大シケで3日に続いて4日も利礼航路は全便欠航した。
 この荒れた天候で稚内消防署には3日午前9時過ぎ、解体中の富士見団地の廃材が風で飛びそう、午後3時過ぎ、潮見5の店前のシャッターが剥がれそう―との通報があり消防が出動した。
 風と波のピークは4日夕方まで。それ以降、警報は注意報に切り替わる見込みだが、引き続き波高く風強く気象台は注意を呼びかけている。