時の話題 「無敵 井上尚弥」
GW中、家でぼんやり過ごしていた筆者にとって一番の関心事は「怪物(モンスター)」こと井上尚弥世界スーパーバンタム級(55・3㌔以下)4団体統一王者の4度目の防衛戦で、独占配信するプライム・ビデオで視聴することができ、見事8回TKO勝ちした。
2回に1位のカルデナスの左フックをくらいダウンを喫したが、回を重ねるごとに相手を追い詰め7回にダウンを取り8回早々(45秒)KO勝ちした。
前回も同じ2回にダウンしており、その時は相手の猛烈な攻撃に遭い危なかったが、今回は足への影響もなくチャンピオンボクシングで圧倒した。
世界戦通算し23KOと歴代最多記録を更新し、聖地ラスベガスでの戦いも物ともせず堂々たる勝利だった。
日本には世界のボクシング史上、錚々たるチャンピオンがきら星のごとくいた。白井義男から始まり、ファイティング原田、大場政夫、輪島功一、ガッツ石松具志堅用高、辰吉丈一郎、長谷川穂積、西岡利晃、井岡一翔など数え上げたら切りがないほどいた。
その中でも井上の強さは群を抜いており2階級で4団体統一し、さほど重量級でもないのにヘビー級のようなパンチ力があり、頭、顔だけでなくボディへのパンチが秀でているのが特長だ。
次戦は秋口を予定し相手もチャンピオンなので勝敗の行方は分からぬも死角なしといえよう。
大相撲、プロ野球と共に物心ついた頃から熱心なファンを自認する筆者にとって一発逆転もあるボクシングほど魅力あるスポーツはないと断言できる。

