タイの旅行会社来市 HAP招待 公園からの景色、食などに関心示す
北海道エアポート(HAP)が招待したタイの旅行会社の担当者2人が8日から稚内はじめ利尻島、礼文島など視察。稚内の景勝地を巡った2人は「天気に恵まれ最高のロケーションでした。北の場所にこんな素敵な場所があることが判り良かった」などと今後の旅行商品造成に向け前向きな考えを示した。
タイの首都バンコク~新千歳空港間の搭乗率向上の取り組みとして、HAPはタイで富裕層をターゲットにした旅行メニューを作るマリタイム・トラベルという旅行会社の担当者を招いた。8日午後空路稚内入りした一行は宗谷岬や宗谷丘陵の白い道、大沼のテントサウナ、稚内公園、北門神社、ノシャップ岬などを回った。9、10の両日は利礼島、11日は名寄などを視察し13日に新千歳空港から帰国する。
白い道では丘に立ち並ぶ風車や出口側で見える利尻山の景色に興味を示し、稚内公園を視察した際には好天に恵まれたこともあって市街地などを見渡せる景色に感動し何度も写真に撮っていた。昼食にはイクラ丼やホタテラーメン、夕食は宗谷牛を食べ、稚内の食を絶賛していた。
南国で雪が降らないタイは北海道旅行を選ぶのに札幌の雪まつりシーズンやスキーができる冬に来ることが多かったこともあり、HAP観光開発部の担当者は「招聘した旅行会社は年間1000人余りタイから日本に向けての旅行商品を作っている。稚内は夏が涼しいことなどをセールスポイントに、稚内を含めた道北に目を向けてもらうよう働きかけていきたい」と話していた。