リヤカー引き道内一周の旅 夢職まさとさん稚内入り

 リヤカーを引き北海道を一周している夢職まさとさん(22)=本名瀬戸雅斗=が27日稚内入りした。夢職さんは「人との繋がりを大切にこの旅を達成したい」とゴールを目指している。
 夢職さんは札幌出身。昨年、ヒッチハイクで日本一周の旅を終え、人との関わりや出会いの大切さを知り、次の旅は多くの人と関わることの出来る徒歩で道内を回ることを決めた。
 5月に札幌駅をスタートし、函館など道南旭川など歩き留萌から一旦札幌へと戻り、8月19日から旅を再開。留萌から日本海側を北上し、27日昼に稚内に辿り着いた。
 28日、旅から92日目でノシャップ岬に到着した夢職さんは「稚内はシカが多く、一日で80頭ほどいて驚きました」と話し、道中、真っ暗闇での野宿や大雨に見舞われるなど過酷なこともあったが、数日に一回は、1万1400人いるインスタのフォロワーの自宅に泊めてもらい、差し入れをもらうなど人の優しさに感動することも多々あったという。
 旅をするに当たって道内の魅力をインスタグラムで発信し、旅の資金はクラウドファウンディングで募っており、協賛企業からの支援を受け沢山の人の優しさに触れた夢職さんは「人との繋がりを大切に旅を終えたい」と語っていた。
 28日には道中、縁があった稚内グリーンファクトリーが宿の面倒を見てくれるとのことで、ノシャップ岬から稚内空港方面を目指し出発。今後は利尻島などに渡り数日過ごし、オホーツク海側を南下する。