氷分厚く作業難航 大沼 1週間以上かかる見通し

 大沼で11日から氷割り作業が始まり、分厚い氷を重機で砕き開放面を広げている。
 SEAS(シーモア運営会社)が管理する大沼バードハウスが今月25日に開館するのを前に、北帰行で本州から飛来しているハクチョウの休息場を確保するため市内の土木業者が風向きを見ながら作業を進めている。
 大沼水門~バードハウスまでの延長500㍍の間を岸から30㍍ほど氷割りすることにしているが、今冬は例年に増して氷が厚く、氷割りする範囲で沼底までの60㌢ほどまで氷が達している所が多く作業は難航している。
 砕いた氷が水門から声問川に流れるよう南風が吹いた時にだけ氷割りを行っているという作業員は「3月に入って暖かくなったとはいえ、声問は朝晩には氷点下10度以下になる日が多く、氷の融け方が遅い。作業は1週間以上かかる」と話していた。