キタカラで人間国宝の能を堪能 山本さんの遺産展併せ
キタカラで18日、日本の伝統芸能能楽公演があり、人間国宝の能楽師・津村禮次郎さんの舞台は観客を魅了した。
生前、稚高の古典・書道科教諭を務めていた山本碧雲(俊章)さんの遺作展「禅僧の書」に合わせて開かれたもので、観客120人余りを前に中国の楽器二胡・三味線奏者の天徳寺住職大雲さん、ピアノの奏者の愛音さんの演奏で、能楽師の津村さんがこの日の公演だけのために作った稚内の海と仏教をイメージしたオリジナル舞を披露した。
30分余りの能の世界を堪能した市内の女性は「津村さんが舞台に立つと、空気が一変しました。稀少な能の舞台を息呑み見させて頂きました」と話していた。
父の遺作展や能楽披露を企画した大雲さんは「父の作品を沢山の方に見て頂いたことと私達の演奏とタイアップし津村さんの能を楽しんで頂いた事は嬉しく思います」と多くの来場に感謝していた。