週末雑感

 稚内港基地の第172榮寶丸がロシアの国境警備局にだ捕されサハリン州コルサコフ港まで臨検され1週間が過ぎた。この間、工藤市長と風無稚内機船漁協組合長らが札幌にあるロシア総領事館に赴き乗組員16人と船体の早期解放を求めるもロシア側はだ捕の正当性を主張し7月15日には裁判を開廷し行政処分を決めることにしているそうだ。
 日本、ロシアとも双方譲らずの構えにあるが、機船漁協にとって榮寶丸は稼ぎ頭であり解禁されたオオナゴ漁着業も相俟って早期解決を望んでいる。
 ロシア海域への越境操業がロシア側のだ捕・臨検理由なのだろうが、宇宙から航跡を掴むGPSの時代であり日ロ双方とも自らの主張は別にしGPSで最終判断し、ロシアの排他的経済水域(EEZ)に侵入していないならば無罪放免になろうし、侵入していたならば行政処分を受け一日でも早い解決を模索せねばならない。それと違反の有無に拘らず船での抑留が長期に及べば船員の健康が気になる。いずれにしても迅速な解決が急がれる。
 だ捕の案件のほか気になったのは議会会派志政会が行った新庁舎建設で市民の意向を尋ねた調査のことで、これから始まる6月議会の質問の叩き台としてやったのだろうが、先の議会で議決された庁舎建設に待ったをかけることが叶わないのに何故、議会開会前に記者会見までして世論調査を発表したのか。
 揣摩臆測を呼ぶところだが、過日の公明党議員団の市長へのコロナ要望同様、やらないよりやる方がいいでしょと、積極的な活動は評価しますかな。

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