コロナ感染者60代男性、市病入院

 新型コロナウイルスの稚内での初感染を受け川野副市長は21日午後5時半から市役所で緊急会見を開き、市内在住の60代男性会社員が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。
 宗谷管内で感染者が確認されたのは4月26日以来6人目で稚内市民では初めてとなる。
 東京へ出張している工藤市長に代わって会見した川野副市長は、感染した男性は、症状として軽かったものの発熱と倦怠感などあり20日に市内の病院を受診し、その日に稚内保健所が行ったPCR検査で陽性が判明。21日午後1時40分、市立稚内病院6階北病棟に入院した。
 感染経路については稚内保健所が調査中だが、稚内での市中感染ではないとし、男性の濃厚接触者はPCR検査の結果、陰性だったとした。
 感染患者を受け入れた市立稚内病院では6階北病棟に入院していた11人のうち8人が別の病棟に移り、3人は退院。22日からは外来診療、入院診療は通常どおり継続している。
 来院を希望しない患者が投薬を希望する場合は処方を可能にするとし、手術や分娩などは主治医の判断ではあるが通常どおり行い面会は当面禁止となる。
 男性以外の感染者がいないことから学校や公共施設の休校や休館などにはしない。
 川野副市長は「一番苦労されているのは感染した患者さんですので誹謗中傷、心無い批判などはしないよう強くお願い申し上げます。市民の皆さんは大変、不安だと思いますが、過剰な不安に駆られることなく、冷静な対応をお願いしたい」と述べた。

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