時の話題 「遠き日の夢」
往年のスター・ロバート・レッドフォードさんが89歳で亡くなったという訃報記事を読み、ほのかな青春時代が消え失せようとしている自らの存在に嘆息している。
ポール・ニューマンと共演した「明日に向かって撃て!」「スティング」、監督になりアカデミー賞に輝いた「普通の人々」など記憶に残る作品の数々ある中、バーブラ・ストライサンドと共演した「追憶」が20代の青春の真っ只中だった頃を想い出す。レッドフォートというよりバーブラの歌声と特徴ある顔立ちから放たれる妙な色気に当時の若者は心酔した。こんな恋をしてみたいと映画を見た若者ばかりでなく、30~40代の人も感じたのでなかろうか。
「明日に向かって…」はロバート、ポールのほか、不朽の名作「卒業」に出演したキャサリン・ロスも出演しそれまでの西部劇にないアウトローを主役にし、作品としての評価には賛否あるもハリウッド映画の金字塔として今でも輝いている。
古き佳き時代の二枚目俳優、監督、プロデューサーとしても業績を残したロバート氏はスクリーンでは180㌢は優に超えているかと思うも実のところ179㌢と米国俳優としては大きくなく、キャサリンロス出演の「卒業」のダスティン・ホフマン(160㌢台)と通ずるところがあった。ロバート・デ・ニーロもそうだが背が高く格好いいだけではスターになれないということか。
確かな実力がなければ駆け上がることができない俳優の世界。筆者も一時、かなり憧れ新劇の劇団のテストを受けたこともあった。

