時の話題 「焦らず政策実行を」
高市総理が誕生し1カ月過ぎた。トランプ米大統領が来日し空母の上で小躍りしジャンプした姿は戴けなかったが、ほかは愛想笑いをふりまき仕事場(総理執務室や国会)に臨む姿には好感を持てたというのがTV桟敷で見た筆者個人の感想である。
台湾有事の発言が中国側の反感を買い対抗的な策略を取られているが、これとて深謀遠慮し日本国総理として腰抜け発言に徹した他の総理と比べると増しで、中国側の反応を考慮した場合、真っ正直な物言いは控えた方が良かろう程度のことで上々の滑り出しと評価できようか。
ただ日本の世界における位置付けを上げようとする防衛予算の増額に代表される〝強国主義予算〟は現状の日本を考えると無理筋なところがあり国民の幸福を念頭に置いた予算編成をするべきだ。
その観点から申し述べると21兆円を超えた今年度補正予算額にはスタートダッシュと現下の経済情勢から妥当との判断が出来ようが無理がある。全国紙が「お米券は米価格の高止まりばかりか新たな物価高騰を招く懸念がある」と論調しているが、国民を助けようとする余りの浅慮な策といえなくもない。
良かれと思った政策が諸刃の刃になることもあり東大出の官僚ともども政治家諸氏はよくよく日本の状況を考え予算化し実行しなければなるまい。
他人のやる事を良く評価しないのが人間の特性ではあるが、功を急ぐあまり野放図な予算編成は慎まねばならず、中・長期を見据えた国づくりのための政策を実行するのは言うまでもない。

