時の話題 「会員企業表彰」

 稚内商工会議所から今年度の会員企業永年表彰が公表され、うろこ市(秋元哲哉社長)〈夕山本商店(山本正貴社長)、文化シャッター稚内営業所(大島博幸所長)3事業所が創業70年で表彰されるなど27事業所が栄誉に浴し、創業10年未満の激励表彰に7事業所が対象となった。
 勤労感謝の日(23日)前後に行う永年勤続従業員表彰は75回目と歴史は古いが、企業表彰は中田伸也氏が会頭になり創設され今年で14回目。10年ごとの節目で表彰され、これまで創業百余年の相沢食料品百貨店などのほか小紙も5年前に創業70年で栄誉を戴いた。
 事業を興すのは大変だが、それ以上に継続して行くのは大変で数年で消える事業所も少なくなく、今年該当した70年3社、60年5社、50年11社、30年8社と9年7社の34社の努力に讃辞を贈る。
 会社の絶頂期は精々10年がいいところで、それ以上になると継続して行くのが難しく、ましてや100年などというのは途方もない長さで経営者の才覚は勿論、それぞれの年代で支えた従業員の皆さんの頑張りがあってのものである。
 この節目の顕彰に当たって更なる飛躍と発展を願う会議所の計らいだが、当市も人口が減少し一次産業に陰りが見られる中にあって「飛躍と発展」はかなりの難事であり問題提起されよう。
 基幹産業の代わりに風力発電施設が数多く建設され、一翼を担うユーラスエナジーがデータセンターを設けたいとの意向のようだが継続的な多くの雇用は構造的に無く新たな産業創出を望むも成就するのは茨の道だろう。