時の話題 「小満迎えて」

 二十四節気で本21日は「小満」。草木が成長し天地に満ち始める頃とされ特に麦が穂を実らせる時期を表す。
 きのうは全国各地で30度を超える真夏日を観測し道内でも内陸の地域で真夏を思わせるような暑い一日になったものの、稚内は15度位しか上がらず正に蚊帳の外にあった。数日前には夏日の25度直前まで上がったとはいえこの時期では滅多にないことで、小紙に掲載されている前日の気温を見ても15度前後までしか上がっていない。
 小満は麦が穂を実らせる頃合になるが、稚内でもタンポポが咲き誇り鮮やかな黄色が目に眩しい。ほんの少しずつだが夏へのステップを踏みつつある。「夏が来れば思い出す…」の唱歌「夏の思い出」とまで行かずとも稚内らしく夏は近づいている。と言いながら当地の朝は肌寒く、筆者の家では今朝ポータブルストーブの火を点けた。エアコンがフル稼働している南国との雲泥の違いに今さら驚きもしないがギャップを感じないではない。
 気象庁の長期予報によると、6月~8月までの夏期間、日本列島全てで気温が平年より高く、東京以南では雨量が多くなるという。この数年の豪雨が予想されるということで、本州、四国、九州の方々は抜かりなく用心するよう願っている。
 列島最北端に住んでいるとニュースで見る道外での大雨光景は他人事のようだが、自然の驚異は何時牙を向けてくるやも知れず傍観できない。
 ウクライナ、ガザなど戦火の絶えない世界にあって日本、そして稚内は誠に平和であり平和ボケせぬよう暮らすようしたいものだ。