時の話題 「人口減少治療薬は」
国際ロータリー第2500地区第一分区都市連合会(IM)で横田耕一前稚内市長が「誇りあるふるさとづくり」と題し基調講演する中、人口減少問題について触れ減少を止める手立てを問題提起していたが「行うは難し」の思いを改めてした。
人口減少は稚内など地方だけの問題でなく札幌でも数年前から減り出し大都市をも含めた全国的な課題となり、国などは小中高での給食費負担の軽減、高校無償化など子育て世帯への支援、I・Uターン者への助成など打ち出し過疎化を止めようとしているが、特効薬はなく五月雨式の格好になっている。
何をしても人口減少の処方箋がないのが実状なのである。
地域の景気が良ければ人が集まり結婚をし子どもができ増えてきたのが高度経済成長期だとすれば、稚内などほとんどの地域で経済状況は好転せず、地場の商店は廃業してしまい、北海道ではセイコーマートなどコンビニ店が代役を務めるのも例えば豊富町のAコープ店が今年秋に閉店するなどした場合の受け皿(他のスーパー進出)はなく町は自然と廃れていく。
更に抱えるのは医療過疎であり市立稚内病院では看護師不足によってベット数を減らす事態になっている。
医療の先行きなど心配する稚内市民は多く就職先探しも相俟って40~69歳までの一年間の流出が3300人も数え死者の6倍にもなる由々しき事態になっている(横田氏)とのことである。
鳩首するも特効薬はない。それならばだ減ったなりのマチづくりをせねばなるまい。


