時の話題 「夏立つ」
GWが終わった。束の間の休息を終えこの先、2カ月近く祝日が無い現実に大半の人々は諦念で済ませるものの、フレッシュさんにとって職場に嫌気差す心持ち即ち五月病が頭をもたげてくるか。
昨5日は二十四節気の「立夏」だった。夏の始まり夏が立つわけである。道外各地では既に25度以上の夏日になっており道内でも町の名を忘れたが観測しており早や夏に向かうスピードが加速化している。
人間の営みにとって寒い暑い、雨降り晴天という自然の変化には多大な影響を受ける。幼少→青年→壮年→高齢に至る人の一生において自然の変化は様々な悲喜劇を生み出す。地震や台風は最も過烈な悲劇を生み阪神・淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震などは典型的事例であり、冬の北海道のブリザード、道外各地の線状降水帯による豪雨はインフラだけでなく人の命をも奪ってしまう。
人の世の浮き沈みは常にありとは言いながら「何の因果があり、これほど責められるのか」と神に唾吐く心境もわからぬではない。
母親の体内から生まれて以降、愉しい事より悩み苦しむ事が多く我が世の春とて10年もてばいいか。残りは継続こそ力とばかりに力めば力むほど〝春〟は遠去かる。自然のようにである。
散文めいてきた小欄だが、今年夏にはその後の日本政治を占う都議選、参院選が執行される。宙ぶらりんな石破政権の行方は。思うに国民は賢明な選択をするであろうし、しなければならない。
稚内にあっては今こそ民間の人達の見識が問われる年となろう。

