賃上げ、世界平和など訴える 稚内地区メーデー集会開く

第96回稚内地区メーデーが30日夜、文化センターで開かれ、参加者が労働者の祭典を祝うと共に世界平和や安心して暮らせる社会に向け誓いを立てた。
参加した120人を前に、河原史敏会長は今年の春闘について4月15日現在、連合本部の集計で前年より良い回答があることに触れ「中小がこの流れを維持できるかどうか、トランプ関税の影響などもあり正念場である。メーデーのスローガンを確認し交流会で親睦を深めましょう」などと挨拶。続いて工藤市長が「賃金が上昇気流に転じたと受け止めているが、米国による関税措置などが水を差している状況にある。この状況から脱却する契機となるメーデーにして欲しい」、川原田衆議は「物価高に賃金が追い付いていない。メーデーを大切に働く人が皆んなで声を上げる必要がある」などと挨拶した。
このあと、メーデー宣言やスローガンガンを確認し、中村公博市議の乾杯の音頭で祝宴に入り、抽選会などで親睦を深めていた。
メーデー前には、街宣車が市内を回り物価高に賃上げが追いついていないことや戦後80年の節目を迎え改めて平和の大切さを呼び掛けていた。


