春ナマコ漁始まる 稚内漁協 波高く磯船数隻だけ出漁
西稚内漁港などで18日、春ナマコの磯舟漁が行われ、初水揚げされた。
15日から解禁された稚内漁協の春ナマコ漁は、悪天候が続き漁を見合わせていたが、18日は沖は波高く桁引き船は出漁を見合わせたものの、風弱く波が比較的穏やかだった西稚内漁港などから磯舟数隻が出漁し、漁師たちは船から身を乗り出して海中を箱眼鏡で覗きナマコを網ですくっていた。
磯回りは午後1時まで操業できるが、早めに切り上げる船が多かった。
午前8時過ぎに戻ってきた漁師は「海中が濁って見えづらく、ナマコが海藻や岩の下に隠れて全然獲れなかった。春漁はもう少し気温が上がらないとダメ」と話し、別の漁師は「思ったより捕れなかった。本格的には4月に入ってからではないか」と渋い表情を浮かべていた。