週末雑感
別れと出会いの季節である。当地は未だ冬の名残りたっぷりだが本州方面では桜が開花し、そのうち花見客で東京の上野公園は賑わう。50年近い前になったが、会社の同僚と上野公園に繰り出しどんちゃん騒ぎした頃を想い出す。
稚内の桜開花は4月下旬~GW頃になりそうだが、他の土地のよう市民の間に桜を愛でる心持が希薄で、小社出身でNHK稚内支局に赴任して来た清水匡平氏がよく稚内公園での稚内記者クラブ花見の宴を催していた。全国を転勤する中、花見の習慣がつき記者仲間を誘ったのだろう。
個人的には桜も何も花などに興味無く過ごしてきたが、5年ほど前から幾らかだが惹かれるようになった。妻の影響である。
話は変わって稚内市の新庁舎が6月から供用が始まる。その庁舎の佇まいに提言する。バス通り側(道道稚内天塩線側)に桜を植樹したらいかがか。稚内の目抜き通りに桜が咲くのは市民ばかりでなく観光客にもある種の感慨をもたらすのでないのか。
殺風景な街並みを払拭する術として市長、議員さん方に一考をお願いする。
稚内の別れの季節は永遠の別れにもなり人口減少の一因となっている。出会いは官庁の人達だけで、この方々、2、3年すれば離れてしまう。去る人と来る人の差引きはマイナスとなり、今般飛び込んできた分屯地の隊員が60人削減される市長の議会での発言は過疎化を進める遠因となろう。
名寄や恵庭ほど居なくても家族含めた消費は小さくなく、この先に火種を残した。