時の話題 「猛者の死」

 抜海運送の山本稔さんを始めにサニータウンの山本成章さん、和光開発の田端正義さんと一時代を築いた人達が相次いで鬼籍に入った。年がくれば他界するのが人の宿命とはいえ猛者と言っても過言でない豪傑が亡くなったのは次の時代が来たことを物語っている。
 サニータウンの山本さんのことは過日の小欄に認めているので敢えて触れずも、田端さんと小紙はホーマック(現DCM)と食品スーパーの新光町への進出で鋭く対立した。
 ウエンナイ川が流れる一帯は大店立地法もあり救急病棟の稚内禎心会病院があることから「出店は難しい」とするサニー山本さんの主張に対し、「稚内警察署の許可を取っており問題なし」とする田端さんが経営する和光開発の対立が先鋭化し、この間、小紙が和光開発に訴えられるという法廷闘争まで持ち込まれるも和解するという経緯をへた。
 親分肌の田端さんは人の面倒見が良く助けた人が多く、その手蔓を使いホーマックなどからなるショッピングモールをオープンし現在に至っている。
 新たなショッピング街が出来たことで客の流れが変わり閉鎖する食品スーパーが出るなどという事もあったが、今は他に進出してくるという話もなく、過去の確執が忘れされようとしている。
 訴えられるなど禍中にあった小紙が今の状況を検証する時、田端さんが生前言っていた「進出は稚内市民にとっても意義あるもの」との言葉を筆者は忘れられない。
 市民の買物する姿を見た時、「良かったのかな」と諦念混ざりつつ溜息をついている。