時者コーナー

 この18年間に除雪委託費は右肩上がり除雪品質は右肩下がりだ。倫理感の欠如した業者の参入により業者都合が優先され業界全体に倫理感の欠如が蔓延し始めている。住宅街でロータリー車で積み込みをするため、片側車線に一列に積み上げた雪は住宅街で長い所で10時間も放置され家から車を出せなくされている。除雪と排雪を同時にやろうとするからである。かつては除雪区間の空き地を借り上げ一旦そこに押しておいて除雪が終わってから排雪作業をしていた。住宅街の路上に雪を滞留させなかった。大雪になった場合でも1車線は確保するよう作業指示が稚内市から出ていたし業者も市民の交通の確保という使命感があった。住民生活が脅かされていても稚内市は改善しようとしない。最大の問題はどれだけ住民から苦情がきても業者を変えられない入札制度にある。また学校や体育施設など市内各施設の除雪をその地域の道路除雪業者に作業をさせている事も道路除雪の遅延に繋がっている。
 昨年、緑4の住民から除雪車が作業途中でいなくなって出勤できないと連絡があった。行ってみると緑スポーツパークの駐車場の除雪をしていた。除雪作業の設計に無理、無駄忖度が生じているのだ。以前は除雪の作業開始時間は午前3時で終了は7時半だった。ロータリー車での積み込みは空き地のない路線に限る事。キーワードは除雪と排雪を分けて作業設計を組み立てることだ。(佐々木政美)