人の繫がり大切に 道銀らいらっく会 パラ自転車の藤田さん講演

 パリ大会含めパラリンピックの自転車競技に日本代表として5大会連続出場を果たした稚内出身の藤田征樹さん(40)=藤建設=が21日夜、サフィールホテル稚内で開かれた道銀親睦団体「らいらっく会」の新年会で講演し、競技に向かう自身の考え方などについて語った。
 8月下旬~9月上旬にあったパリ大会は膝の不調でトラック種目を欠場した藤田選手は大会後半からのロード2種目に出場。ロードタイムトライアルは7位の入賞、最終の個人ロードレースは15位だった。
 講演会で出席者70人余りを前に、藤田選手はパリ大会での成績など振り返り、パラ5大会連続や世界選手権での出場に「17年間、競技をさせて頂いているのは稚内市民など皆さんの支えだったり、声援があっての事ですので本当に有難い」と感謝し、パラ大会に向かう姿勢について〝自分がどうしたいのか〟と考えた時に「パリ大会で膝が腫れて競技ができるか分からなかった時、皆さんに送りだして貰ったのに何もせずに帰ってくるのはカッコ悪い。なんとかして競技を完遂する気持ちになり、心は折れることはなかった」と語りスポーツは誰かに支えてもらうことが多くあり「関わって頂いた方々にも何かになるように意識をする」と人の繫がりを大事にすることを説いた。
 講演会終了後、隣の会場で開かれた新年会で藤田幸洋らいらっく会会長=藤建設会長=は「らいらっく会は大きな異業種の団体だと思っています。皆さんがビジネスチャンスを見つけて頂き、今年も皆さんと一緒に頑張っていきたい。ともに一歩ずつ前進していきましょう」などと挨拶した。