NPO法人設立めざし 島猫りしりを運営する安達さん

 利尻島でネコの保護施設「島猫りしり」を運営し稚内で定期的に譲渡会を開催している安達雅枝さん(49)が猫の保護活動を手厚くするためNPO法人立ち上げを目指している。安達さんは「不幸な猫を少しでも減らし保護猫を里親に結び付けたい」と情熱を語る。
 島で民宿「びやころ荘」を営む安達さんは近くにある空き家を改修し5年以上前から島にいる野良猫などを保護する家「島猫りしり」を開設し、現在、80匹ほどの世話をしている。
 これまでに関わった猫は500匹ほどになり、年明け3日~5日まで稚内で開催した譲渡会では、6匹の里親が見付かり、安達さんは「昨年5月から稚内で1~2カ月に1回のペースで譲渡会を開催してますが、6匹は最多です。稚内、豊富、中頓別の方に里親になって頂けました」と感謝している。
 手術代やエサ代など島猫りしりを運営するには年間250万円以上の費用がかかる。各地から寄付などのサポートはあるが、安達さんは自身の生活費なども切り詰めて猫の保護活動に携わっている。将来的には利尻だけでなく、島猫りしりの稚内支店のようなものも計画している。
 今年4月までにはNPO法人を設立したいという安達さん。「少しでも猫達が幸せになれるよう活動していきたい」と張り切っている。