東京出身の寺門さん就農 北宗谷農協 沼川支所 酪農ヘルパーを経て

 新規就農者激励懇談会が25日午後、市長応接室で開かれ、酪農家としてスタートした東京の男性が工藤市長と目標や夢について語り合った。
 稚内市で令和4年以来2年ぶりに新規就農した東京都町田市出身の寺門祐弥さん(34)に経営開始奨励金を贈呈したあと、就農に至った経緯、目標など語り合った工藤市長は「酪農は基幹産業でありながら離農が増えている状況ですが、我々が一生懸命支えていきますので頑張ってください」と激励した。
 帯広畜産大学卒業後大手配合飼料会社の雪印豊富営業所で働いていた寺門さんだが豊富稚内で営業回りをしている時に「酪農家をやってみたい」と決意。令和元年10月から北宗谷農協沼川支所で5年間、酪農ヘルパーを経験し今年4月から沼川で就農し現在約50頭を飼育している。
 就農から半年が経過し「自分の牛から牛乳を生産している時、やり甲斐を実感しています」と話し、今年10月には子どもが生まれ父親になったこともあって「酪農は大変な仕事ですが家族のために頑張りたい」と抱負を語っていた。