時の話題 「人間万事塞翁が馬」

 来る時が来れば忘れず降るし積もる。5日以来の雪のことであり今冬も格闘が始まった。予測不能でないだけに国も道も市も態勢に抜かりない。我々市民もである。
 今年最終の月となり何かとやることがあり猫の手も借りたくなるほど忙しい。社長さんらはボーナスなどで資金需要期を迎え、ゆっくり休んでいる暇もなかろう。コロナ禍の間は暗中模索しながら凌いできたが、災禍時のような助けもなく真剣勝負にあって自力で活路を見出さなければならず、変な妥協も許されない。出たとこ勝負の締めの月なのだ。
 年の瀬を迎えるとツケが一気に表に出るようで社会は弱い所を突いてくる。お金はその最たるものである。ギャンブルに現を抜かす人もおるだろうし宝くじで一発長者に夢を抱く方もおられよう。カネは天下の回りモノであり、すとんと自分の巾着(財布のこと)に入ると限らず〝夢見る夢男・女〟にならぬようしていただきたい。
 大谷選手のような人は先ずおらず我々庶民は手堅くこつこつと貯めていかなくては。 
 筆者はといえば数年前までは山師的なところがあったが年金を戴くようになってからは確実に生きることを是としていると申したいところだが、山師ぶりは易々と修正できるものでなく地団駄踏んでいる。
 泣いても笑っても今年もあと二十数日。猿でもできるので反省せぬも、この1年やってきたことに幾ばくか後悔はある。と言えどやらなければならん事はあり前に進むしかないのか。人間万事塞翁が馬としたり顔になるしかないのかね。