時の話題 「気になる燃油価格」
二重課税が問題化しているガソリン価格が稚内にあるセルフスタンドで短期間で激しい上げ下げを繰り返している。過日1㍑163円まで下がったのに今は170円まで上昇している。
このセルフの値動きに追随しフルサービスGSの価格も変動しているに違いなく、寒くなる時期からの灯油の値動きも気になるところで、物価高騰の中、せめてガソリン税の二重課税を止めてもらわなければならない。衆院選で議席を伸ばした国民民主党には手練手管の自民党に吞み込まれるのでなく初心に還り公約を実現してほしいものだ。
原油の国際市況は中東情勢の不安定化に伴いOPEC(石油輸出国機構)による生産量の維持・増減産によって先物相場が変動し、この数年は高値安定の状態が続いている。
先物相場なので2、3カ月後の価格に影響する筈なのだが、直近の価格に反映されるのだから不思議な話だ。
政府はこの2年以上ハネ上がるガソリン価格に歯止めをかけるため1㍑175円の適正水準として元売り各社に補助金を出し末端のGSにも助成金が投入されているが、激しく上下動する価格を見ていると、各GSの思惑で価格が決められている気がしてならない。
政府は12月から補助金を段階的に縮小し今月19日には補助金を減らし1㍑180円、1月16日には更に減らし185円まで上昇する可能性がある。
そうなるとトリガー条項の発動しかなく小売価格160円を3カ月連続で超えた場合、二重課税の片方を停止するものなので期待したい。