奈良君、プロ奏者へ 津軽三味線 和心ブラザーズに加入
津軽三味線奏者の稚高1年生・奈良海翔君(16)=声問2=が、和楽器奏者8人によるプロ演奏集団「和心ブラザーズ」メンバーに加入した。夢だったプロ奏者として歩み出した奈良君は「自分の演奏で誰かを元気づける演奏者になりたい」と目を輝かせている。
中学1年生の時に独学で三味線を始め、全国大会にも出場した経験がある奈良君は、昨年春に稚内で演奏した和心ブラザーズの舞台に友情出演し、今年7月には文化センター開館40周年の記念イベントで伊藤多喜雄さん&TAKiO BANDコンサートにも出演するなど精力的に活動し知名度も上がって、地域のイベントなどにも引っ張りだこで活動の範囲を広げている。
以前、共演した縁で奈良君自身がSNSに投稿していた活動内容をいつもチェックしていた和心ブラザーズ三味線奏者で所属会社「エゾミュージック」(札幌)代表の新田昌弘さんから9月27日、SNSのメールを通じて9人目メンバーへのオファーがあった。
突然のオファーにびっくりした奈良君だがいつも応援してくれていた両親の「自分の人生、やりたい事をやりなさい」との後押しもあり、10月の3連休に新田代表に会いメンバーに加わった。
プロ演奏家になったとはいえ学業を優先し和心ブラザーズが道内外で演奏する時にメンバーとして参加。デビューは年明け正月の三が日に道内で開催されるコンサートを予定。
中学1年から演奏を始めて4年のキャリアでプロの道へのチャンスを掴んだことに「折角、掴んだチャンスなので精一杯頑張りたい。自分の色や個性を音に表現できる三味線奏者になりたい」と話していた。